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| ◇卵巣ガンについて◇ |
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卵巣ガンとは?
左右二つの卵巣は、長さ約4センチ、幅は2.5センチ以下の親指大の小さな臓器です。
卵巣の役割は、内部で卵子を成熟させて排卵させることと、女性ホルモンを分泌することです。
卵巣腫瘍の80%以上は良性だといわれていますが、残りの20%の悪性が卵巣ガンとなります。
卵巣ガンは、女性のガンの中では5番目に多く婦人科のガンの中では2番目に多いと
いわれています。
女性のがんのうち、もっとも死亡率の高いガンですが、これは早期に異常を示す徴候が
ほとんどないため、発見が遅れるからです。
卵巣ガン患者の約70%は診断された時点でかなり進行しているのが現状です。
日本人が卵巣ガンにかかるリスクは、欧米人に比べると半分以下ですが、この差は
縮まりつつあります。
また、母親や姉妹が卵巣がんである場合は、そうでない場合に比べ、卵巣ガンにかかる
リスクが3倍くらい高いとされています。
また、子どもを1人産むごとに卵巣ガンの危険度は約14%ずつ下がるともいわれています。
卵巣ガンのリスクが高いといわれている女性の条件は次のとおりです。
・初潮が早かった女性
・閉経が遅かった女性
・妊娠、出産の経験がない女性
・母親、祖母、姉妹、叔母などの親族が、卵巣がんにかかった女性
・乳がんか結腸がんの家族歴がある女性
・35歳以降に出産した女性
・クロミフェンのような、排卵を誘発する薬による不妊治療を受けたことのある女性
・乳がんや子宮内膜がんにかかったことのある女性
自覚症状は?◇
早期段階では、何の症状もありません。
検査方法
卵巣がんは初診時すでに転移している人が多いため、有効な検査方法が確立されていません。
現在、症状のない健康な人を検診して、卵巣がんを早期発見しようとする試みが研究として
行われています。
検診は血液検査と腟からの超音波検査によって行われます。
しかし、過去10年間、わが国よりも3倍以上卵巣がんのリスクが高い欧米で多くの検診が
研究として行われましたが、検診の有効性を証明できませんでした。
このような結果を分析して、欧米の医学界では研究以外の場で無症状の女性が卵巣ガン
検診を受けることは推奨できないとするガイドラインを1994年に出しています。
卵巣ガンの病期分類
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病期分類 |
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症 状 |
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ステージT期 |
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ガンが片側、あるいは両側の卵巣にだけにとどまっている状態。 |
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ステージU期 |
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ガンが卵巣の周囲、つまり卵管、子宮、直腸、膀胱などの腹膜に転移
している状態。 |
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ステージV期 |
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ガンが卵巣の周囲(骨盤内)の腹膜だけでなく上腹部にも転移している
かあるいは後腹膜リンパ節に転移している状態。 |
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ステージW期 |
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ガンが腹腔外に転移しているか、あるいは肝臓に転移している状態。 |
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I、II期は手術によって完全に切除できますが、III、IV期は手術だけで完全にとり除くことが
できないという意味で進行がんといわれることもあります。
治療方法
外科治療、放射線治療、化学療法(抗ガン剤治療)の併用です。
卵巣がんは、成人のガンの中では抗ガン剤が比較的よく効くガンのひとつです。
抗ガン剤は内服、あるいは静脈注射で投与されます。
手術で取りきれなかったガンに対して、抗ガン剤の治療が行われます。
生存率
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病期 |
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5年生存率 |
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10年生存率 |
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T期 |
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91.0% |
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83% |
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U期 |
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72.0% |
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66% |
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V期 |
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31.0% |
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24% |
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W期 |
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12.0% |
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9% |
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(1980年から1997年までの症例の2000年4月までの治療結果)
もっと詳しい情報を知りたい方は「国立がんセンター・がん情報サービス」へどうぞ
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